四季桜「南の蔵の会」 in 宇都宮酒造

宇都宮の東部、柳田に創業145年の宇都宮酒造という酒蔵がある。
25日(日)午後、こちらで酒蔵見学と食事つきで新酒の試飲ができるというイベントが開催されたので、ちょっと勇気を出して参加してみた。
なぜなら、一人で参加だし、日本酒歴たったの半年だし、そもそも日本酒はあまり飲めないし…。


開始時間近くになると皆さん続々とタクシーで集まってくる。
定員は20名。どんな内容になるのか楽しみ。


真新しい杉玉の先の引き戸を開けて、順番に蔵の中へ。


何てお洒落な空間！　テーブルにはネームカードが置いてあって指定席。


上から見るとこんな感じ。
樽のふたをテーブルにしたそうで、10人座るのにちょうど良い大きさね。


ウェルカムドリンクは甘酒。酒かすの甘い香りと味で安らぐわ。


六代目の社長さん。日本酒のできるまでを映像を見ながら解説してくれて一通りの知識を頭に入れる。


次に、蔵へ入るので衛生のため不織布の上着と帽子を身につける。
こちらは精米所。
日本酒用のお米(酒米)は私達が普段食べているお米よりも粒が大きい。
でも、そのお米を(お酒の種類によるけれど)半分近くまで削ってしまうのだとか。
もったいないな～と思うのだけれど、お米の外側のたんぱく質や脂肪が雑味の元になるからと。


こちらは酒米の中でも高級な兵庫県の山田錦。
精米する前後がこんな風にサンプルで置いてあるのでひと目で分かりやすい。


精米が済んで洗米する前のお米。かなり削っているのに割れも欠けもない。
精米機で何時間も掛けてゆっくり精米しているからだわ。
私達が見学していた時に動いていた機械は、既に７時間精米し続けていたし。


更に靴にカバーをかけ、石鹸で手を洗って消毒してからようやく入れるのがこちらの場所。
酒母と書かれた右側一番手前のカバーがしてあるタンクからはコポコポと音が聞こえてくる。
思わずマンガ「もやしもん」の酵母たちを思い出してしまった。


更にこちらの大きなタンクでは、醗酵が進んでフルーツのような香りと同時にむせるようなアルコール臭。
日本酒って生きているんだな～と思わずにいられない。
この蔵では蔵人８名、うち蔵人のリーダーでもある杜氏１名。
製造工程を知れば知るほど、日本酒の奥深さに感銘を受ける。


見学が終わり、最初の蔵に戻って新酒の説明。
こちらは今回のイベントを企画してくれた宇都宮酒造の今井さん。


新酒の特別純米酒(生)の四季桜で乾杯。
味覚は人それぞれで、このお酒を私はカマンベールチーズのようだと感じたわ。


手前左側は意外に飲みやすかった濁り酒、右側は粕汁。奥に見えるのは、サントゥールのお弁当。


鯛めしと、酒粕をふんだんに使ったお惣菜は豪華で美味しい～！
日本酒もさらっと癖のない吟醸貴酒(生)やら熱燗やら。
私は途中から水に切り替えたけど、飲める人達は心ゆくまで好きなだけ。
普段会わないような人達と情報交換もできたし、一人でも思い切って参加して良かったわ。
別のテーブルには知り合いもいて心強かったし。
栃木県には沢山の酒蔵があるのだけれど、この日本酒たちが日本中・世界中に広まりますように。

そう言えば、いただいた資料によるとあの有名なマンガ「美味しんぼ」の4巻と56巻に素晴らしい日本酒として「四季桜」の花宝(かほう)が出てくるんですよ。
宇都宮酒造のリストによると、限定品だけど720mlで3700円という価格。
どんなお酒か一度飲んでみたいな。

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