益子の器を愛でること・使うこと ~陶芸家の和田 直さんに学ぶ~
2016年 03月 14日
2014年9月、もてぎさんぽで出会った和田直さんの桜の器に一目惚れして以来、彼の個展に足を運んだりしてFacebookで繋がらせていただいたところ、先日開催された私の所属する写真クラブの作品展にもわざわざ来ていただいて。
そこで、有り難いことに今度遊びにいらっしゃいとお招きいただいたので早速。
装飾と実用とを兼ねた美しい器でおもてなし。
こんな風に使うことも出来ると四角い小物入れにはオレンジピールの入ったチョコ。
奥様の作ったオレンジピールに和田さんがチョコをかけたそうで、オレンジのほろ苦さが大人の味。
こんな風にも器を使えるとランチまで。
もちろん洋食器には洋食器の良さ、和食器には和食器の良さがある。
巷間、100円均一の食器も随分と増えてしまったけれど、やはりたまには贅沢な食卓を。
美しい器はそれだけで目のご馳走。
このケーキの乗ったお皿は細かくひびが入っているように見えますが、貫入(かんにゅう)と言って、ひびとは違うんですよ。
使い込むほどに色合いが変わっていくのを「育てる」というのだそうで。
そんなコトバ一つとっても器の世界は奥が深く、私の知らない事ばかり。
和田さんは知識も話題も豊富で、益子焼の歴史やら作家の先生たちの興味深い話が尽きない。
食後、お願いして工房も見せていただく。
3月の頭に訪問したので、お雛様が飾ってありました。
整然と並べられた道具たちはその殆どが手作りだそう。
これは傘の骨を加工したもので、急須の穴を開けるのに使うんですって。
そろそろ宇都宮の「壷琳」で開催する個展の準備を始めようと、手慣らしで作ったという器。
この写真では分かりにくいけれど、手慣らしなのにかなりの大きさ。
工房の窯は2台で、両方とも温度ムラの少ない倒炎式。
登り窯と違って、火の管理はさほど大変ではないと。
窯の温度を測るのに使われたゼーゲルたち。戦いを終えた戦士のようね。
工房の見学を終えてリビングに戻ったら、奥様がお茶の用意をしてくれていて。
このお茶碗、あの人間国宝だった陶芸家の浜田庄司氏の作品なんですよ。
実はランチの前に見せていただいていて「普段から使っているんです」と言われてビックリしていたら、後でお茶をたてますねと。
分かりにくいかも知れませんが、この割れたような模様は梅花皮(かいらぎ)という技法で作られていて、きちんと土を計算して作られているのだとか。
浜田庄司氏は東工大出身で化学的な作家さんでもあったそう。
・・・私のイメージはとても気難しそうな人だったのだけれど、器から受ける印象は繊細でおおらか。
浜田氏の器でお茶をたててくれる和田さん。
これって、とても贅沢な事なんじゃなかろうか。
模様は縁にだけ黒く線を入れる皮くじら。
間違いがあってはいけないと、緊張しながらお茶をいただく。
口当たりのいい縁、適度な凹凸で手に良く馴染む器にまろやかなお茶。
記念撮影。左は浜田氏、右側は和田さんのお師匠さんだった小滝悦郎氏の作品。
小滝氏の作品は、現在益子陶芸美術館で開催されている「加守田章二と益子の現代陶芸」展でも見ることができます。
器は高台(こうだい)の辺りも鑑賞して下さいねと和田さん。
宇都宮で開催される個展、楽しみにしていますね。
本当に、とてもお世話になりました。
いつも読んでくださってありがとうございます。
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そこで、有り難いことに今度遊びにいらっしゃいとお招きいただいたので早速。
奥様の作ったオレンジピールに和田さんがチョコをかけたそうで、オレンジのほろ苦さが大人の味。
巷間、100円均一の食器も随分と増えてしまったけれど、やはりたまには贅沢な食卓を。
美しい器はそれだけで目のご馳走。
このケーキの乗ったお皿は細かくひびが入っているように見えますが、貫入(かんにゅう)と言って、ひびとは違うんですよ。
使い込むほどに色合いが変わっていくのを「育てる」というのだそうで。
そんなコトバ一つとっても器の世界は奥が深く、私の知らない事ばかり。
和田さんは知識も話題も豊富で、益子焼の歴史やら作家の先生たちの興味深い話が尽きない。
3月の頭に訪問したので、お雛様が飾ってありました。
これは傘の骨を加工したもので、急須の穴を開けるのに使うんですって。
この写真では分かりにくいけれど、手慣らしなのにかなりの大きさ。
登り窯と違って、火の管理はさほど大変ではないと。
このお茶碗、あの人間国宝だった陶芸家の浜田庄司氏の作品なんですよ。
実はランチの前に見せていただいていて「普段から使っているんです」と言われてビックリしていたら、後でお茶をたてますねと。
浜田庄司氏は東工大出身で化学的な作家さんでもあったそう。
・・・私のイメージはとても気難しそうな人だったのだけれど、器から受ける印象は繊細でおおらか。
これって、とても贅沢な事なんじゃなかろうか。
間違いがあってはいけないと、緊張しながらお茶をいただく。
口当たりのいい縁、適度な凹凸で手に良く馴染む器にまろやかなお茶。
小滝氏の作品は、現在益子陶芸美術館で開催されている「加守田章二と益子の現代陶芸」展でも見ることができます。
宇都宮で開催される個展、楽しみにしていますね。
本当に、とてもお世話になりました。
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Commented
by
和田直
at 2016-03-16 10:08
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色々紹介下さり有り難うございます。またお越し下さい。次は運転手付き(下戸の人)で!お酒でも呑みながら(笑)
0
Commented
by
vivian-style at 2016-03-16 19:33
by vivian-style
| 2016-03-14 22:49
|
Comments(2)