日光 四代目徳次郎の天然氷の切り出し ～この冬最後の挑戦で～

今年の冬は気温が下がる日が本当に少なかったんですよね。

奥日光ですら雪も氷も少ないくらい。

そんな異常気象の中、四代目徳次郎さんの天然氷の池では成長し始めた氷を途中で割ること２回。
Facebookのタイムラインに割られた氷の動画がアップされるたびに胸が痛んだのでした。

３回目、最後の挑戦でようやく10cmになったから12日朝５時から切り出すと告知されたのが９日午前。

12日の午前中は奥日光で撮影会があったので、終了後一緒に撮影していた人たちと訪れました。

告知した前の日にも少し切り出したようで、たどり着いた時には残り1/４を氷室に運ぶだけの状態。

2016年から毎年切り出しの日には訪れているけれど、今年は本当に量が少ないわ。

あらかじめカッターで切れ目を入れておいた氷をのこぎりで切り離すと

竹のレールに乗せて

人力で氷室へ送ります。

それにしても今年は氷が薄い。透明度が高いから品質は良さそうだけれど。

氷室へ運ばれた氷は隙間なく並べられていく。

一見、土のように見えているのは

おがくずです。

氷の周りに敷き詰めて、気化熱で低温に保つ昔ながらの保冷法。

事前に、一日で二つの池を切り出すとアナウンスされていたので

沢山の人がお手伝い（ボランティア）で参加していました。

午前中はもっと多くの人がいたそうです。

お手伝いに来た人に振舞われる食事もボランティアなんですよ。

このお惣菜には

こんな紹介文が添えられていました。

４代目と５代目のご家族によるお料理でのバックアップも有難いですね。

毎回楽しみにしている廣木さんの手打ちそば。

仕事がきれいなんですよ。所作を見ているだけで感動します。

廣木さんは那須烏山の「梁山泊」に関わっているので、そちらで食べることもできます。

東京からも食事の応援で駆けつけてくれたグラナダさん。

確か去年もいらっしゃいましたね。

こちらも東京からテストキッチンHさん。

沢山の人に支えられて今年も無事に切り出しが終わったようです。

今年は例年の半分以下の出来。

天然氷作りの難しさを改めて実感した冬でした。

この夏は、天然氷のかき氷を感謝しながらいただきましょうっと。

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