茶寮やすの ~月を愛でる茶懐石~
2020年 10月 02日
昨日は十五夜、今日は満月。
それに因んで茶寮やすのさんで月見の茶席が設けられました。
手を清めて部屋へ入ると出迎えてくれたのは満月に見立てた団扇と野の花。
これから始まる宴への期待が高まるわね。
最初に運ばれてきた膳。ご飯は贅沢な一文字。
お酒が出るまで向付には手を付けません。
汁物は菊の花に見立てた胡麻豆腐。花芯の部分はからしとカボチャ。
これはお代わりできるので温かいうちにいただきます。
向付はホシガレイの肝和え。これは日本酒に凄く合いそう~!
絶賛禁酒中の私は中国茶。苦丁茶(くていちゃ)と言う、名前の通り苦みが特徴のお茶。
この苦さが癖になるわ。
一文字の次のご飯は鯖寿司。上品な味と量。
香りも贅沢な煮物椀。
薄い大根の下には月見玉子豆腐、蛤真薯が隠れている。
ちらりと覗いているのはマツタケとメネギ。
椀もの以外はこうして大皿で回って来るから、自分の分を取り分けて次の人へと回す。
乗せるのは向付の器で、これは甘鯛の若狭焼。ふっくらした焼き加減が絶妙だわ。
次の大皿は煮物。鰊と冬瓜と茄子。
これなら一つずつ取り分ければ良いけれど、
この酢の物のように自分で目分量で一人分とらなければいけないものは、最初の人たちが大変。
取り過ぎても取らなさ過ぎても後の人が困ってしまうから。
毎回ピント合わせに四苦八苦する箸洗い。
今回は松の実だから撮りやすいかと思ったのに、やはり難しかったわ。
八寸は車海老、芋団子唐墨塩。
これは女将さんが千鳥をしながら取り分けてくれるのでのんびり待つ。
お酒は上品に盃で。
もっとたっぷり欲しいのよね~とも思うけれど、少しずつ酒の肴といただくのが良いのかも。
最後に少しだけ残しておいたご飯に香の物を載せて湯斗を注いでいただく。
器が奇麗になって一石二鳥ね。
器が奇麗になって一石二鳥ね。
この時、たくあんも音を立てずに食べるのだと教えられたけれど…それは物凄く時間がかかりそう。
懐紙で器をぬぐって綺麗にしたら、この形で終了。
盃があったら、左側の器の蓋の上に上向きで載せます。
正客の合図でお箸を基の位置へ。
毎回この形を忘れてしまうので、備忘録としてアップ。
ここで一旦外へ出て合図の鐘を待ちます。
外はすっかり暗くなって、聞こえてくるのは虫の声ばかり。
こんな穏やかなひと時が愛おしいわ。
こんな穏やかなひと時が愛おしいわ。
合図の鐘の音を聞いて再び室内へ。
先ほどと同じ部屋とは思えないほどレイアウトが変わっている。
壁に飾られていた花も掛け軸に変わっているんですよ。
先ほどと同じ部屋とは思えないほどレイアウトが変わっている。
壁に飾られていた花も掛け軸に変わっているんですよ。
ここからがメインの月手前になります。
主菓子はススキ模様入り。
最初の一服は若女将が立ててくれたものをいただきます。
その後は、全員体験で。
初めての人も、女将さんが丁寧に教えてくれるので大丈夫。
日常を忘れた月見の宴となりました。
ご一緒してくれた皆さん、お世話になりました。
茶寮やすのさん、ごちそうさまでした。
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by vivian-style
| 2020-10-02 22:14
| お酒・女子会
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