クレシミル・ストラジャナッツ 小川加恵 デュオリサイタル @石の蔵
2023年 05月 30日
会場では小川さん所有のフォルテピアノの調律中。
こちらの調律師さんは、このピアノ専属なんだそうですよ。ちょっと驚き。
今回のプログラムは全てシューベルト。
最初は即興曲集から第1番D899 Op.90-1 ハ短調をソロで。
フォルテピアノは古楽器。ペダルがないので、表現は弾き手にかかってきます。
ピアノソロが終わったところで小川さんによるフォルテピアノについての説明がありました。
1835年頃制作されたアントン・シュヴァルトリンク。
80鍵の平行弦。ウィーン式(ドイツ式)アクションと呼ばれる特別な打弦機構とのことで、素人にも分かりやすいように身振りで表現してくれました。
説明の時に私の周囲でざわめいたのは、白鍵が真珠貝、黒鍵はべっこう(下は金箔張り)のくだり。
終演後、近づいて見ましたが、確かに!
調律師さんの説明によると、次代に引き継いでいく楽器との事。
良い状態を保たなければいけないから大変ね。
バス・バリトン歌手のクレシミルさんは世界的に注目されている若手歌手。
シューベルトの歌曲集「冬の旅」を前後半合わせて24曲歌います。
天井の高い大谷石の蔵に彼の声が柔らかく響いて包み込まれているよう。
こんな風に自分の声を自由自在にコントロールできたら気持ち良いでしょうねぇ。
最後はシューベルトと言えば外せない歌曲「魔王」
フォルテピアノの始まりがカッコ良くて思わず鳥肌が立ちました。
アンコールは日本語で「浜辺の歌」を情感たっぷりに。
浜辺の歌ってこんなにゴージャスだったかしら。
休憩時間も含めて約2時間のリサイタル。
宇都宮でこんな素晴らしいものを聴けるとは有り難いわ。
次回石の蔵では9月20日に無伴奏チェロリサイタルを開催予定。
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by vivian-style
| 2023-05-30 23:27
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